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S幼稚園:アスレチック遊具

2024.05.01

1979年に開園した堺市南区にある幼稚園。遊具場にオリジナルのアスレチック遊具を新設しました。

前回、遊具場にシンボルとなる造形の木の遊具『シンボルツリー』と憩いの場としてのログハウス
『ちびっこハウス』を新設。引き続き土佐のドライウッドを使用したアスレチック遊具を新設しました。
木の温もりと優しさ・自然観を取り入れた遊び心満載の遊具です。
全長12m*奥行6mの2階建てデッキの完成です。

以前ジャングルジムや滑り台、ブランコなどがあった遊具場を取り壊し「のびのびと安全に遊べる木製アスレチックを」との要望に応え、10月28日(月)アスレチック新設工事に着手しました。

本体柱や丸太材、木製遊具など木は全て長年丈夫で利用できるよう高知県産、土佐のドライウッドを使用しました。雨ざらしとなる木材にはヒノキを使用、加圧注入材とし加工・組立いたしました。
さすがドライウッド!重量も硬さも質感も申し分なしの素材です。
しかし、材木と加工にこだわって土佐の職人を使用したためズレにずれ、全て組みあがるのに年末いっぱい(12月30日)までかかりました…。

メインの遊具、大型の滑り台はFRPで制作、上り棒・ループくぐりはステンレス製に塗装です。
その他の遊具、ゆらゆら丸太・釣り丸太・渡り丸太、全てドライウッドで作製しました。
遊具の下には落下防止策のネット、地上の土間には木製チップを樹脂で固め安全性に気を配りながらも夢中で遊べる空間作りにこだわって作製しました。

突き出た柱の頭には前回制作のシンボルツリーとのバランス・デザインと角をなくすため、とんがり帽子調の木の葉をイメージ。仕事の合間にFRPでこつこつ作製し取り付けました。
登って滑り降り、またまた登って滑り降り~子ども達の遊ぶ姿が目に浮かびます。

完成後小さな園児たちが我先にと夢中で遊びまわっていました。
思わず笑顔がこぼれます。ちびっこの皆さん、元気にケガなく遊んでネ♪
我々、建築に携わるものとしてこの光景が一番のエネルギーです。
これからも私たちは皆さんの笑顔のために頑張ります。

アスレチック遊具にオリジナル看板を作製・新設

前回S幼稚園の遊具場に新設したアスレチックに呼び名を付けました。
これも私の趣味の一環ですので、シンボルツリーには『森の広場』、ログハウスには『ちびっこハウス』と命名。今回アスレチックには『森のえき』と命名し幼稚園キャラクターと一緒に看板をFRPで作製、彩り豊かさをポイントにしてプレゼントいたしました。

まずは発泡スチロールで型作り。溶けないように『ポリキュート』という樹脂を塗り硬化するのを待っています。
作業場が狭いので駐車場にて天日干し。雨に降られるとアウトですので空をにらんでの作業です。
通常は石膏などで型をとり作製するのが一般ですが…私は直接加工を施します。

ガラスマットで強化しFRP仕上げが終われば色付けです。
下地段階の作業に比べこの作業は楽しいです。どんどん仕上がっていく気がします。
塗料は外部用ですのでウレタンを使用、丁寧に何度も重ね塗っていきます。

それぞれ出来上がったキャラクターやパーツを組み立てFRPで固定。
雨はじきのいいように全体にウレタンクリアーを保護材とし吹付け、しっかり乾けば完成です。
作業場いっぱいぎりぎりの大きさです。(実際現地に取り付けてみるとあまり大きく感じませんね…)

幼稚園スクールバスのキャラクター・カッティングシールもマーシュが制作、施工しています。
昔は全部手書きでしたが、どうしても顔の色が変色してしまうので現在は全てシールです。
当然ですが道で走っているのを見かけると少しニンマリしています(笑)

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